当会の交流活動は多岐にわたります。

 ひとつは、当会の伝統とも言える東京藝大陶芸研究室との交流です。当会は東京藝大公開講座から多くの会員を迎えています。公開講座では、まったくの初心者から、公募展に出品して受賞経験のある方、陶芸教室を主宰している方まで、さまざまな受講生に対して、研究室の先生方と大学院及び学部の学生たちが手を取って技術指導をくださり、楽しく陶芸に親しむことができるよう工夫が凝らされています。さらに、最終日に行われる講評会終了後の本会主催の受講生との合同懇親会で、陶芸への関心・意欲がいっそう高まることでしょう。このほか、研究室とのコラボレーションにより、陶磁研究会、作品展、国内・国際研修旅行など、さまざまな活動を実施することにしています(詳細は各記事をごらんください)。

 そして、地域社会との交流活動にも取り組んでいます。一例として、当会の活動拠点のアカデミー湯島と建物を共有している文京区立湯島小学校・特別支援学級の図工「粘土を使った授業」のお手伝いをしています。その活動が認められ、当会は「文京区社会教育関係団体」の資格を付与されました。2021年には、同小学校の創立150周年を記念し、研究展示会を拡大して、他団体と合同による「湯島ミュージアム」が開催されました。会員が、人形、スマフォスピーカー、万華鏡など、普段とはまた趣の異なる作品に挑戦し、児童の作品とともに展示して、好評を得ました。

 このように、「陶芸を通じた社会貢献」「豊かなコミュニティー・ライフの実現」というミッションに基づき、今後も交流活動を積極的に展開してまいります。

文京区立湯島小学校 児童の作品を展示